マインドフルネス認知療法は、鬱の再発予防のために開発されました。
MBCTとは
MBCT(Mindfulness-Based Cognitive Therapy マインドフルネス認知療法)は、うつの再発予防のために開発されたプログラムです。Zindel Segal、John Teasdale、Mark Williamsら心理学や認知行動療法分野における著名な研究者により開発されました。MBCTは、Jon Kabat-Zinn博士によるMBSRと認知行動療法を組み合わせて構成されています。著書、” Mindfulness-Based Cognitive Therapy for Depression”は、この手法について詳細な説明がなされており、第1版は日本訳も出版されています(英語版は現在第2版まで出版)。
MBCTはどのような人のためのものか?
MBCTは、もともとは精神的にひどく落ち込んだ状態の人に向けたものではなく、受講する時点では安定した状態にある人に向けて開発されたものです。中には、過去に何度かうつを経験した人もいるかもしれません。また、抗うつ薬を服用している人もいるかもしれません。
MBSRの構成と同様に、MBCTも8週間にわたり、各回2時間のセッションにより実施されます。こちらも第6週目の後に、終日行うセッションが含まれます。
このプログラムでも、MBSRで行われるボディスキャン、ヨガ、歩く瞑想、座る瞑想などを行います。これらの練習を通じて、参加者は、うつ再発のサインとなる出来事に対し、より上手に対処できるような力をつけていきます。さらに、うつに関する知識習得や、思考と感情の関係性に焦点をあてた認知行動療法の手法も組み込まれています。
MBCTはうつの再発予防にとどまらず、不安症、癌、慢性的疲労等の患者に対しても適用されています。
MBCT 8 Week Courseについて
MBSRは8週間にわたる、週1回の集合クラスと、毎日の個人練習によって構成されます。また、6週目と7週目の間には、終日練習に取り組むPractice Dayが組み込まれています。
8週間をかけて、ストレスに対する自分自身の向き合い方のトレーニングを行います。
週1回のクラスは、各回2時間30分のクラスで、実際の瞑想の練習による体験的・直接的な学び、感情やストレスについての知識についての学び、そして講師や参加者とのやり取りを通じて理解を深めることにより、自分自身の学びを深めていきます。
また、各週のセッションの間の6日間は、各自1日45分以上の個人練習を行うこととなっています。
毎回のテーマ(MBCT for Depression)
週 | 内容 |
---|---|
1 | 気づきと自動操縦 自動操縦状態では、気づかないうちにdoingモードになってしまい、反芻する思考パターンが、うつを引き起こします。自覚のない習慣的なdoingモードは、充実した気持ちで毎日の生活を送ることの妨げにもなります。ある特定の方法で、意図的にそのことに注意を向けることにより、自分自身の体験のあり方を変えます。食べること、体の感覚、日々の体験に対して、意図的に、マインドフルに、注意を払うことで、自動操縦状態から抜け出る練習を始めます。 |
2 | 頭の中で生きる doingモードにおいて、私達は、思考を通じて間接的、概念的に自分の経験について「知る」に過ぎません。このことは、同じことを堂々巡りしたり心配したりすることの中に、簡単に迷い込んでしまうことを意味します。身体に対してマインドフルになることにより、直接的、直感的すなわち「体験的」にこれまでにない物事の知覚のあり方を探る機会を得ることができます。この時点で、ほとんどの参加者は練習について難しさを感じてきます。これらの困難は、考えることを手放し、身体に対する直接的な気付きとつながる練習のとても良い機会になります。 |
3 | 散らばった心を集める 心は多くの場合あちらこちらに散らばっており、思考の中に迷い込んでいます。なぜなら、心は、 自分がきづかない、まだ終わっていない仕事を終わらせようとしたり未来のゴールに向かう頑張りの中で、動き回っているからです。そのかわりに、意図的に、いま、ここに「戻ってくる」ための道を見つける必要があります。呼吸と身体は、私達がマインドフルに存在することと再びつながり、一箇所に集まり、心を落ち着かせるよう、常に傍にあって私達の集中を助け、doingモードからbeingモードへの移行を容易にしてくれます。 |
4 | 嫌悪に気づく 「戻ってくる」力は、私達をdoingモード、思考の堂々巡り、心がフラフラと出歩くこと、心配といったことに「連れ去って」しまうものが何であるかを明確に理解することを通じて、補強される必要があります。そのために、まずは「嫌悪」がどういうものであるかを体験的に探ることから始めます。嫌悪は、不快な感情や感覚に対する心の自動的で習慣的な反応であり、このような経験をしたくない、という心の欲求によるものです。そしてそれこそが感情的な苦しみの根本にあるものです。マインドフルネスは、物事に見方について他の方法を提示することにより、現在にとどまることを促します。そのことは、私達が、より広い視点をもち、体験に違う方法で関わることの助けになります。 |
5 | あるがままを受け入れる 不快な感情や感覚に異なるありかたで関わること、つまり、物事がすでにあるそのままの状態であることを許すこと。判断をしたり物事を違うように変えようとすること無く、意図的に、すべての体験をあるがままにしておくことを許すようにすることにより、嫌悪の力を弱めることができます。そのような受容の態度は、体験に対する優しい態度を具現化したものです。この明晰な観察により、変える必要があるものがあるか、あるなら何を変える必要があるか、を選択することができます。 |
6 | 思考は事実ではない 思考への異なる関わり方。ネガティブな気分は過ぎ去っていく心のいっときの状態であり、思考はそれらの心の状態から歪んで生み出されたものである、と明確に理解すると、doingモードによる思考の堂々巡りから自由になることができます。自分の思考が単なる思考に過ぎないこと、思考が生じてきた文脈、そのようなことに気づくことは、心の重荷を取り除くことにつながります。 |
7 | 自分を大事にするために 気分が落ち込んだ際に、自らをケアするための上手な行動を学びます。意図的に上手に行動することにより、気分を持ち上げることができます。自らの警報が発せられるパターンについて知っておくことにより、気分が落ち込んだ際に、素早く、効果的に対応することができます。呼吸空間法を行った後、喜びや達成感を与える行動をとる、もしくはマインドフルネスへの明晰な集中を保つことで、自らをケアします。 |
8 | 新たな学びの継続と展開 新しい生き方を計画します。よりマインドフルで自らをいたわるように気がけるためには、明確な意図と準備が必要です。日常的なマインドフルネスの練習を行おうという意図を、自分自身の大事にしている価値や自らをケアする前向きな理由と結びつけることが役に立つでしょう。 |
2021年8月開講 スケジュール
毎週火曜日 10:00-12:30
①8月24日(火)
②8月31日(火)
③9月7日(火)
④9月14日(火)
⑤9月28日(火)
⑥10月5日(火)
⑦10月12日(火)
※10月16日(土)Practice Day 09:00-16:00
⑧10月26日(火)
※Practice Dayには他クラス受講生が参加することがあります。
講師紹介
International Mindfulness Center Japanを主宰。
MBCT(マインドフルネス認知療法)
Certified Teacher (University of California San Diego)
受講場所 | オンライン会議システムZoom(無料)で実施します。Zoomの使用方法は別途お知らせします。 |
募集人員 | 最大14名 |
受講料 | 66,000(税込) |
言語 | 日本語 |
必要な準備 | インターネット環境 インターネットに接続できるデバイス(PC/タブレット/スマートフォン) |
提供されるもの | コースハンドブック(Oxford Mindfulness Centerの最新版のハンドブックの和訳版を使用します。) 練習用の音源 |
受講要件等
- 個人練習は、1日45分間の瞑想が求められます。しっかりと時間を確保し、練習を通じて自分自身の体に落とし込んでいくことが必要となります。
- 全コース8回について、すべてのセッションに参加することが求められ、少なくとも6回以上参加できないと判断される場合は、コースへ参加することは許可されません。
- セッションを欠席または遅刻する場合は、あらかじめインストラクター(事務局)へ連絡を行う必要があります。
- 精神疾患等により医療機関にかかっている場合等、参加が認められない場合があります(事前インタビューでインストラクターより確認があります)。かかりつけ医がいる方は、医師に参加可能かご相談ください。
- 当コースは医療行為ではなく、またその代替行為ではないことを理解していること。
- 参加は自らの意思であり、他人から参加させられているのではないこと。
- グループワークに際しては、参加者お互いに敬意を払い、オープンな心で臨むこと。
- セッション中には、自分自身の体験についてシェアする場がありますが、シェアすることは強制されるものではなく、またシェアする場合でも差支えない範囲で行います。セッション中に共有されたことは、セッション以外の場に持ち出さないよう、参加者にはお互いに秘密性の約束により安全性への配慮を行っていただきます。
- なお、参加者相互のプライバシー保護の観点から、クラスはファーストネームでの参加とし、受講期間中はSNSやメール等を通じた相互のコミュニケーションは原則として行わないこととなっています。受講者希望に応じ、8週間終了後のフォローアップミーティングを行うことがあります。
- コースの質の向上等の目的で、クラスを録画することがあります。予めご了承ください。
キャンセルポリシー
- 事前面談の結果、申込者理由により、面談後3日以内に参加のキャンセルを ①当サイト問合せフォーム ②Line ③メール のいずれかで申し出た場合、決済手数料を除いた全額を返金致します。
- 事前面談の結果、 当センター側の判断で受講をお断りする場合、決済手数料を除き、全額を返金致します。
- それ以外の場合は、返金致しかねますので予めご了承ください。ただし、受講までに別の受講者により参加者の枠が満たされた場合に限り、決済手数料 を除いた金額を返金致します。
なぜInternational Mindfulness Ctenr Japanで受講するのか?
- 講師(井上清子)は、Unviersity of California, San Diegoで正式に資格を得たCetified Teacherであり、Access MBCTにも登録しています。MBCT を50コース以上教えています。
- また、同時に、Oxford Mindfulness Centerにて、MBCTの基礎モジュール(module1-4)およびマスタークラス(6クラス)を修了した後、MBCT を教えるためのトレーニングを終え、Alison Yiangou氏のスーパービジョンを受けて複数回MBCTを教えた経験があります。
- テキストは、Oxford Mindfulness CenterのMBCT for Depression用テキストブックを当センターで日本語訳したものを使用致します。
- ガイド音声は、MBCT for Depression用に録音した日本語音源を使用します。
- 練習の継続をサポートするために、サポートのクラスを用意しています。
練習サポートのクラス(瞑想会、ヨガクラス)
8週間コースで大事なことは、練習を通じて、自ら体験的に学ぶことです。
当センターのコースでは、この練習をサポートするため、以下の2つのクラスを提供しています。
①早朝瞑想会
https://www.mindfulness-japan.org/open/morning/
②週末マインドフルネス &コンパッションムーブメント
https://www.mindfulness-japan.org/open/mindfulness-compassionate-yoga/
※ヨガクラスは8週間受講者以外の方も無料で受講可能です。
受講のステップ
- 次項の受講要件等をお読みいただき、それらを満たしているかをご確認ください。
- お申込みフォームより必要事項を記入の上、お申し込みください。この時点では申し込みは完了しておりません。
- 今回講座の講師と日程を調整の上、事前面談を実施し、最終確定となります。なお、ご自身の身体的、精神的な事情により医療機関にかかっている場合など、状況によっては本コースへのご参加をお断りする場合がございますので、あらかじめご了承ください。その際のキャンセルポリシーは後述の通りです。
【受講前に】オリエンテーション(無料)
説明会への参加にあたって検討していただくためのオリエンテーションを下記の通り実施します。下記よりご都合のよい日にちのものをお申し込みください(外部Peatixサイト)。
※申し込みをするか否かの判断をサポートするためのセッションであり、申込みにあたって参加は必須ではありません。
受講要件等
- 個人練習は、1日45分間の瞑想が求められます。しっかりと時間を確保し、練習を通じて自分自身の体に落とし込んでいくことが必要となります。
- 全コース8回について、すべてのセッションに参加することが求められ、少なくとも6回以上参加できないと判断される場合は、コースへ参加することは許可されません。
- セッションを欠席または遅刻する場合は、あらかじめインストラクター(事務局)へ連絡を行う必要があります。
- 精神疾患等により医療機関にかかっている場合等、参加が認められない場合があります(事前インタビューでインストラクターより確認があります)。かかりつけ医に参加可能かどうかご相談ください。
- 当コースは医療行為ではなく、またその代替行為ではないことを理解していること。
- 参加は自らの意思であり、他人から参加させられているのではないこと。
- グループワークに際しては、参加者お互いに敬意を払い、オープンな心で臨むこと。
- セッション中には、自分自身の体験についてシェアする場がありますが、シェアすることは強制されるものではなく、またシェアする場合でも差支えない範囲で行います。セッション中に共有されたことは、セッション以外の場に持ち出さないよう、参加者にはお互いに秘密性の約束により安全性への配慮を行っていただきます。
- なお、参加者相互のプライバシー保護の観点から、クラスはファーストネームでの参加とし、受講期間中はSNSやメール等を通じた相互のコミュニケーションは原則として行わないこととなっています。受講者希望に応じ、8週間終了後のフォローアップミーティングを行うことがあります。
- コースの質の向上等の目的で、クラスを録画することがあります。予めご了承ください。
キャンセルポリシー
- 事前面談の結果、申込者理由により、面談後3日以内に参加のキャンセルを ①当サイト問合せフォーム ②Line ③メール のいずれかで申し出た場合、決済手数料を除いた全額を返金致します。
- 事前面談の結果、 当センター側の判断で受講をお断りする場合、決済手数料を除き、全額を返金致します。
- それ以外の場合は、返金致しかねますので予めご了承ください。ただし、受講までに別の受講者により参加者の枠が満たされた場合に限り、決済手数料 を除いた金額を返金致します。
▼下記フォームよりお申し込みください▼
お申し込み方法には、以下の2通りがあります。
【STEP1】ご決済
受講の仕方は、2通りあります。単発の8週間コース受講の場合は66,000円で決済を行ってください。習慣化コースで、様々なコースを受講される、繰り返して身につける場合には、月額19,800円コースをお申し込みください。
2021年4月以前にIMCJの8週間コースを受講しポイントをお持ちの方でポイント使用をされる場合は別途決済画面をお送りします。
※継続コースご希望の方は、【カード情報を保存して次回のお会計をスムーズに行う】にチェックを入れてお申し込みください。
※振込ご希望の方は、お申込みフォームの該当欄にて【その他を選択し、振込希望】とご記入ください。
【STEP2】事前面談を予約する
「メニューを選択してください」より「8週間コース事前面談(25分)」を選択の上、白く表示された「予約できます」の欄でご希望の日時を選択してください。2日先まで予約可能です。
それ以外の日程をご希望の場合(2日未満の場合、その他灰色の時間帯を希望の場合)、対応できる場合がありますので、メールまたはLINEにてご連絡ください。
【STEP3】Lineアカウントをお持ちの方は登録する
Lineアカウントをお持ちの方は、まずはLineをご登録ください。
メールでの連絡が取れないケースが増えているため、確実な連絡のため、Lineの登録をお願いしております。登録いただきましたら、一度、お名前をご送信ください(ご登録者からメッセージがない状態では、事務局側からご登録者の個別確認ができず、メッセージをお送りできません)。
【STEP4】必要事項を入力
Lineをお持ちでない場合、フォームへのメールアドレス記入に間違いがないか、info@mindfulness-japan.orgからの メールを受信できる設定になっているかを確認の上、 定期的にメールをチェックしていただくようお願いします。